日曜日、母校・武蔵野音楽大学の『音楽指導者セミナー』に行ってまいりました。
10~15時まで、みっちり4講座を受講。しかも、無料。
他大学出身のお知り合いの先生にも、たくさんお会いしました。
重松聡先生による「演奏する作品へのアプローチ」の講座では、フレーズの方向性、フレーズの中心からの解放のお話は、講師が言語化せずとも自然とやっているけれど、生徒はわかっていないことが多いので、改めて言語化する必要性を感じました。
レッスンでも導入で使わせていただいている教本『うたとピアノの絵本』を作曲された佐藤誠一先生のDTM作曲講座では、作曲のハードルを下げて、楽しむ視点をいただきました。和声学の知識がなくても、まずは声でも、手拍子でも、赤ちゃん用ラッパでもLooperを使えば、曲っぽくなるという気付きがありました。
平田亜矢(あし)先生の「オンラインによる実技指導の方法」は、音楽のオンラインレッスンならではの”音”にこだわるオンラインレッスンの方法を伝授いただきました。基本的なことは理解しているつもりでしたが、いろいろと実験・検証されている先生のお話は有益でした。もちろん終了後は電機屋さんに直行(笑)。
学内には、たくさんの作曲家の銅像があります。こちらは、ベートーヴェンホール前のベートーヴェン。何人見つけられるかな?探しながら散策するのも楽しそうです。
スポーツのメンタルトレーニングをされてきた大場ゆかり先生の「パフォーマンスの向上とセルフマネジメント”自信”を考える」では、誰よりも練習をしているはずの生徒さんほど、本番で緊張と不安で押しつぶされそうになっている場面を見ていて、受講せねばと思いました。
”自信”という脳内で映像化しにくいマジックワードを、映像化しやすい言葉に言い換えることにより、根拠(事実)を客観的にとらえ、プロセスに注目する(過去の自分との比較)ことで、セルフコンパッションが可能になるとわかりました。
また、練習日誌(レッスンノート)を活用することは、頑張りの”見える化”ができるので、やはり有効でした。
①できなかったこと
②できたこと
③明日もっとできるようになりたいこと
この順番で書くとよいそうです。
人にやさしく、自分に厳しくすることは、一見かっこいいようですが、音楽の本番でよいパフォーマンスをする上では弊害になり得るとわかりました。自分に甘くしようということではなく、自分にも寛容性、慈しみ、思いやり、優しい気持を向けることで、自分の思考や感情を受容し、対処できるようになるとのことでした。
<参考文献>
これから私も読みます。
音楽が好き、でも人前で演奏するのが怖い、嫌いとなるのは、寂しいことです。
続けていれば、仲間が増え、楽しさは倍増するものですから。
今日からのレッスンでも、生徒さんを応援していきます!