2015年のショパン国際ピアノコンクールで第2位、クリスティアン・ツィメルマン賞(ベスト・ソナタ賞)を受賞した、カナダ出身のピアニスト シャルル・リシャール=アムランのピアノリサイタル(オペラシティ)を聴きに行きました。ずっと生で聴きたかったので、やっと念願が叶いました。

プログラムは、ピアノを習っている人なら誰もが知っている、または弾いたことがあるであろう、モーツァルトの「ロンド」3曲、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」、ショパンの「ワルツ」集、「演奏会用アレグロ」+アンコール3曲。

当教室の生徒さんたちが弾いている曲が、プログラムに3曲も入っていました。同じメロディが何度も出てくるショパンですが、その都度、歌い方、テンポや目立たせる声部を変えて演奏されていて、大変勉強になりました。早速試してみよう。

ピアニッシモからフォルティシモの音色の種類の多彩さ、モーツァルトは順次進行の美しさ、「月光」ソナタの第3楽章のアルペジオは高速でも一切転ぶことない音の粒。「普段どんな練習をしているんだろう?」と想像してもらうために、こんなに今同じ曲を練習している生徒さんに聴いてもらえばよかったと思ったコンサートはありません。

MCはありませんでしたが、アムランの演奏を聴いて「この人は優しい人なんだろうな」というのは感じました。一音一音に愛がありましたね。

ヤマハのサイトにアムランのインタビューがあったので、ご紹介します。
シャルル・リシャール=アムランへ”5つの質問”

ピアノを学んでいる若い方たちへのメッセージは、「いつも心を込めて演奏してください」ということです。

サインと共に、「聴いてくれてありがとう」という言葉に、人柄が現れていますね。

こちらこそ、聴かせてくれてありがとう、ですよ。