教室では、レッスンを5年、10年継続した生徒さんを表彰しています。

5年継続賞は、盾と賞状。
10年継続賞は、トロフィーと賞状です。

5年継続賞は毎年のようにいらっしゃるのですが、10年継続賞は数年に1回です。

”あたたかく見守る”と言うのは簡単。
やるのは忍耐です。

多くの方が持つ、レッスン開始前の理想。
「自分で”習いたい”と言ったのだから、自分から練習するはず」
「レッスンに通えば、数カ月でスラスラ楽譜が読めるはず」
「一度弾けた曲は、永遠に弾けるはず」

でも、現実はこうです。
「自分から習いたいとは言ったけれど、目の前の遊びを優先する」
「練習を始めても、難しいとイライラして泣いたり、逃げたりする」
「毎日”練習する・しない”で親子バトル(パパは傍観者)」
「練習の習慣化ができないために、譜読みが遅い」
「一度弾けた曲も、練習し続けないと弾けなくなる」

5年レッスンが続かない原因は、本人の問題というより、このような理想と現実のギャップに直面した保護者の根負けだと思っています。

お習字や水泳のように、自宅練習をしなくてもよい習い事と違い、ピアノは自宅練習が必要な習い事なので、保護者の関わり方が大きく影響します。
理想と現実のギャップがあっても、5年、10年と継続できたのは、保護者の方のあたたかい見守りがあったからこそ。

長く続けるには、子どもの心を理解し、家族みんなで音楽を楽しむ環境が必要です。
そう思うと、このトロフィーの半分は保護者の頑張りの証でもありますね。

ご家族の皆さま、あたたかく見守っていただき、ありがとうございます。
生徒さんも、頑張りました。

今後も、ピアノが一生の友だちになりますよう応援します。

レッスンで、4才から続けてきた呉暁先生の「リズムとソルフェージュ」シリーズ、4巻までやると、両手・両足が違う動きをするドラムもすぐに叩けました。
これには、私もびっくり。