2024年7月7日(日)七夕の日に、君津市民文化ホール(中ホール)にて第15回H.I.M.木更津ピアノ発表会を開催いたしました。
今回は、千葉交響楽団のヴァイオリニストである小泉百合香さんをゲストにお招きして、教室の生徒さんが室内楽を演奏しました。
生徒さんが小泉さんと一緒に演奏することで、楽譜に書かれているのは音楽の重要なメッセージではあるけれど、音楽のすべてではないと感じたのではないでしょうか。小泉さんには、楽譜に書かれていない領域の息遣いやニュアンス、さらに生徒さんの中に眠っていた生徒さん自身の強みをたくさん引き出していただきました。普段のレッスンでは見ることがないような集中する生徒さんの横顔、演奏後の「楽しい!」という言葉が印象的でした。
発表会では、レッスンの5年継続賞、10年継続賞の表彰をいたしました。10年継続賞の中学生は、年少さんからレッスンを始めました。最初は四分音符と八分音符しかないリズム打ちや片手で弾けるテキストからのレッスン。今回の発表会では、リストの「ラ・カンパネラ」を演奏しました。感慨深いです。レッスンを10年続けた生徒さんでも、これまでにはモチベーションが上がらない日があったり、レッスンを辞めたくなった時期もあったかと思います。そんな時でも踏ん張れたのは、ひとえにおうちの方のあたたかい応援のおかげです。本人が「もうだめだ」と思っても、保護者の方が常に「失敗しても、また挑戦しておいで」と送りだしてくれる安全地帯の存在でいてくださるから、子どもたちは怖がりながらも安心をして難しいことにも挑戦できます。日常生活の中でもコンサートに行ったり、ご家庭でも音楽を聴いたりと、ご家族みなさんで「いつもおそばに音楽を」感じられる環境を全力で整えてくださったことに感謝しています。
小泉さんは、別日のリハーサルでは6時間以上、本番もリハーサルから合わせると8時間もお付き合いいただきました。相手が幼稚園児でも大人でも、アマチュアでもプロでも「一緒に良い音楽を作ろうね!」というメッセージが生徒さんの“音を愉しむ”ことができる秘訣なのだと思いました。小泉百合香さん、生徒たちのために本当に貴重な体験をありがとうございました!
次回の発表会も、みなさんの素敵な演奏が聴けることを楽しみにしております!